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エンジンオイルに関するQ&A

ロータリーエンジンに向いているオイルは?

ロータリーエンジンはレシプロエンジンに比べ構造上、エンジン内部の温度が高くなるので、粘度は#50がよいと思います。オイルの選択は主にお車のタイプや使用法(乗り方)によって決めるのが理想的です。BPオイルでは、ご予算に応じてBPバービスシリーズ SPORT 全合成油 10W-50または、BPバービスシリーズ SPORT 部分合成油 10W-50がおすすめです。

APIとは?

American Petroleum Instituteの略で米国石油協会の事。 国際的に使用されるエンジンオイルの性能分類規格でよく知られています。 SAE(米国自動車技術者協会)、ASTM(米国材料試験協会)とAPIで制定されるAPI規格の認証マークの受け付け、登録の発行などを行っています。

API分類一覧はこちら

オイルのSNとかCF-4とは何か?

APIのエンジンオイルサービス分類でSNのSはガソリンエンジンを意味します。
Sの後のNはSAからSNまで分類されるAPI規格のグレード。現在SNがAPIの最新規格。CF-4のCはディーゼルエンジン用の意味。Cの後はCA~CI-4まで分類されています。日本ではディーゼルエンジンに使用される燃料の軽油に含まれる硫黄分の違いから、国産のRVや乗用車のディーゼルエンジンには自動車メーカーでCG-4以降はすすめていません。
尚、ガソリンエンジンのAPIグレードはSG規格までオイルメーカー自身の責任において表示されていましたが、SH以降試験室テストを行い、管理・認証する認定システム(EOLCS*)が採用され、この機関を経ないエンジンオイルはAPIマーク(ドーナツマーク)が表示できないようになりました。

尚APIグレードのSMやSNはEOLCSの承認を得なくとも表示できますが、ドーナツマークの表示はできません。
つまり、ドーナツマークが表示されてないオイルはEOLCSの正式認定オイルではないという 事になります。

* EOLCS Engine Oil Licensing and Certification Systemの略で、エンジン油登録認証システムの事。 アメリカ国内で販売されているモーターオイルで、表示されたAPI規格をクリアしてないにもかかわらず販売され、トラブルが後を絶たなかったため、この認証システムが確立されました。

ILSACとは?

International Lubricant Standardization and Approval Committeeの略で国際潤滑油標準化委員会の事。米国自動車工業会と日本自動車工業会で組織した同委員会で制定したのがILSAC規格です。APIのSN規格で承認され更に省燃費性、オイル耐久性、触媒システム保護性能に係わる要求項目が加わった規格。0W-20、5W-20、5W-30、10W-30のオイルが主流。

現在のILSAC最高規格であるGF-5を取得するには、新油だけでなく使用油の燃費テストが課せられ、省燃費性能において初期性能と耐久性能を要求される厳しい規格です。

10W-40・5W-30とは?

SAE粘度グレードのことで、オイルの粘度(粘りけ)を表す番号。10W-40を例にとりますと10Wの「W」はWinterを略したもので次のような意味を表します。

10W-40

「W」の前の数字が小さい程低温でも硬くなりにくく低温始動性に優れます。「W」の後ろの数字が大きいほど粘度が高く、高温時でもしっかりとした油膜を保ちます。

これに対し、SAE30,SAE40は、シングルグレードオイルといい、季節や使用する条件によって取り替える必要のあるオイル。現在では大型のディーゼルエンジンを搭載しているトラックや建設機械のディーゼルエンジンに多く使用され、ガソリン車での使用はごく一部の限られた車のみが指定になっています。

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エンジンオイルの働きは?

  • エンジンオイルはエンジンの金属と金属の間隙にあって金属の摩耗を防止し、エンジン各部を円滑に作動させる潤滑作用
  • エンジン内に発生する熱を吸収し、加熱を防止する冷却作用
  • ピストンとシリンダーの間隙を密封し、圧縮爆発時にガス漏れを防ぐ密封作用
  • ススやスラッジなどの燃焼生成物がメタルに付着するのを防ぎ、オイル中に分散させる清浄分散作用
  • 燃焼や高温により、発生した酸性物質や水分による金属の腐食や錆を防ぐ腐食防止作用

など、エンジンにとって重要な働きをします。

ターボ車とNA車のオイルは違うの?

ターボ車とNA車はエンジンのメカニズムが違うので、それぞれのエンジンの特性にあったオイルを選ぶ事が肝心。 ターボ車は高温の排気ガスで過給器のタービンを回転させ、過圧した混合気を燃焼させることでパワーアップを図っています。
そのためタービンの軸受け部は700~1000度の高温にさらされ、オイルによってはカーボン化して、ターボの機能を損なう恐れがあります。
超高温の冷却と超高速の潤滑。ターボ車のエンジンオイルは、このような要求に応えなければいけません。またパワーがありますので、エンジン本体での仕事も並ではありません。

そのため、オイルを早めに交換してあげる事がターボ車の性能を十分に発揮させるポイントです。ターボエンジンには高温下でも安定した粘度を保つ熱安定性、カーボン、デポジットの発生を抑える清浄分散性に優れた高品質のオイルを選定する必要があります。
車についている「取り扱い説明書」をよく読んでメーカーの推奨するオイルの品質と粘度を確認しましょう。

最近の高出力、高回転の NAエンジンのパワーを最大限に引き出すにはオイルの粘性によるフリクションロスを極力抑えなければなりません。
エンジンオイルのフリクションロスを抑えるには低粘度のオイルの使用が考えられますが、単に低粘度だけでは、高温時の焼き付きや急速なオイルの酸化が考えられるため、油膜保持性や酸化安定性の高いオイルが求められます。このような条件をみたすため、高性能NAエンジンには高粘度指数基油や部分合成、化学合成油等のベースオイルを使用した0W-XX、5W-XXの低粘度のオイルの使用がおすすめです。

品質の低いオイルはすぐオイルが黒くなる!?

エンジンの不調以外にオイルがすぐ黒くなるのは品質が低いからではなく、それまでのオイル管理が悪く、新油に交換した際、清浄分散剤の働きにより、汚れがオイルで洗い落とされ黒くなる事が考えられます。つまり清浄分散性に優れていると言えます。

清浄分散性とはそれまでエンジン内部に付着していたススやスラッジなどの汚れを落とし、油中に分散させオイル溝などを詰まらせたりしない作用です。

省燃費型オイルとは?

地球温暖化防止・環境保全への関心の高まりから、次世代のクルマはクリーンな排ガスや低燃費によるCO2の削減が大きな課題となっています。

オイルにも同じようなことが要求され、粘度による抵抗をおさえて、エンジンのパワーを効率よく引き出すことや、クルマの触媒装置を損なわないためリンを含む添加剤の使用を抑制したタイプのオイルがそれで、ガソリンの消費量を抑えCO2の削減につながることになります。粘度は0W-30、5W-30、10W-30といった、W前の低温側と後ろの高温側粘度の低い、低粘度タイプのオイルとなります。

ただし高温で粘度不足にならないための“高温高せん断粘度”が要求され、性能の良いベースオイルを使用したオイルでないとこの要求を満たすことは難しいといわれています。

レース用オイルと一般車用オイルの違いは?

エンジンオイルの主な働きとして、潤滑作用、密封作用、冷却作用、清浄分散作用、防錆作用があげられます。この中の清浄分散作用、防錆作用はエンジン内で長期間使用するオイルに必要な作用で、レース毎にオーバーホールされオイル交換されるレース車にはあまり要求されません。むしろエンジンの回転数が断続的にピークとローを繰りし絶え間なく高温にさらされるので、高温や高熱に対しても粘度変化が少なく、酸化安定性に優れたオイルがレース車には要求されます。温度が10℃上がるとオイルの劣化速度は2倍早まるといわれるため、オイル劣化により、一瞬でも油膜が切れたりすると致命的なダメージを受けてしまいます。

一般車用はレース車のようにエンジン回転数の過酷なアップダウンは少ないものの、ストップ&ゴーの渋滞時の走行や登坂、悪路、高速道路走行など、レースに比べて運転条件は多様で取り巻く環境も一定ではありません。低温時の始動から高温時の油膜の保持まで潤滑作用は重要です。また駅までの送り迎えやちょっとした買い物など、エンジンが十分暖まらないような走行が多いクルマは、エンジン内に発生または混入した水分が十分蒸発しきれないまま残り、それが燃料の燃焼時に発生するススなどと反応して、エンジン内でスラッジなどを発生させる原因になります。そのためこのスラッジなど、エンジン内の汚れを清浄し油中に分散させる清浄分散作用が要求されます。また燃料に含まれる水分や、エンジン内に発生した水分がメタルに付着して、錆が発生しないようにする防錆作用も重要です。渋滞道路での走行が多いクルマのエンジンオイルはエンジンが高温にさらされるため高温・酸化安定性も要求されます。

要約すると、レース用エンジンオイルはその都度オーバーホールやオイル交換されるので清浄分散や防錆の働きはあまり重要ではなく、潤滑や高温安定性が一般走行に比べてシビアに要求されるのに対し、一般車はオイル交換のインターバルがレース車と異なるためそれぞれの働きにおいて幅広く、バランスがとれていることが重要といえます。
最近では価格は若干高くなるものの、レース・一般走行双方での使用条件を満たしたオイルも売られています。

ACEA規格とは?

ACEAとは“欧州自動車工業会”のことです。この欧州自動車工業会が定めたエンジン油の規格のことを“ACEA規格”と言います。
Association des Constructeurs Europeens d’Automobilesの頭文字を取ってACEAと略しています。Aシリーズはガソリンエンジン油、Bシリーズはライトデューティーディーゼル油に関する規格です。また、ハイフン(-)の次の02、98等は制定年度を表しています。

ACEA規格表はこちら

ターボ車のオイル交換期間は?

ターボは空気を加圧して、エンジンに送り込む装置です。つまりコンプレッサーなのです。エンジンに送り込まれる空気の量は空気を吸い込んでいる普通のエンジンより格段に多くなり、驚くようなパワーが出ます。

ターボには羽根車が2つあり、その1つが排気ガスで回され、それに直結して吸気系統に設けられたもう一方の羽根車が同じ回転数で回ります。この吸気系の羽根車がコンプレッサーになっています。高速で流れこんでくる空気をさらに加圧しようとするので、ターボチャージャーは超高速で回転します。回転数は毎分10万以上で、羽根車と羽根車をつなぐシャフトの部分にはベアリングが使われています。この超高速で回転するベアリングの潤滑はエンジンオイルが担当しています。

また排気ガスは非常に高温のため、タービンは熱せられ真っ赤になって回転します。この熱はベアリングにも伝わってきます。特にベアリングは温度が高くなると、正常に機能できなくなってしまうため冷却してやる必要があります。この冷却作用もエンジンオイルが担当しています。

また高温でオイルが焦げてベアリングやオイルシールやシャフトに堆積物が積もっていくとターボの回転が重く、ターボラグがひどくなってきます。そのためターボに使用するオイルは高温下でも燃えにくい、たとえ燃えても堆積物が出にくい高品質のものを選ぶ必要があります。

超高温の冷却と超高速のターボ車のエンジンオイルはこんな過酷な状況下で働いているのです。ですからターボ車のオイルは早めに交換してあげることがターボ車の性能を十分発揮させ、かつ高価な出費を防ぐポイントなのです。

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